外壁塗装の必要のない家とその特徴は

長年家に住んでいると
そろそろ外壁塗装をしなくてはいけないのかな…と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
しかし、全部の家が外壁塗装をしなきゃいけないわけではありません。
中には外壁塗装をしなくてもいいお家もあります。
「外壁塗装をしなくても良い家」の特徴と見分け方をお伝えしたいと思います。
- 外壁塗装をしなくても良い素材とは
- レンガとタイルの家の特徴と塗装の必要性 レンガとタイルの共通メリット
- レンガは積み上げるだけじゃない!?別のレンガ造りがある?! スライスレンガ(レンガタイル)
- まとめ
レンガの家のメリット
タイルの家のメリット
レンガとタイルの共通デメリット
レンガの家のデメリット
タイルの家のデメリット
レンガ調のサイディング
●外壁塗装をしなくても良い素材とは

具体的にどのような外壁素材は塗装をする必要がないのでしょうか。
「外壁塗装をしなくても良い=高い耐久性が保てる素材」となります。下記の2つが「外壁塗装をしなくてもいい素材」として挙げられます。
・レンガ
・タイル
レンガ、タイルともにオシャレな家という印象を感じますね。
オシャレで機能性が高いとなると人気なのも納得ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
●レンガとタイルの家の特徴と塗装の必要性

なぜレンガとタイルは塗装が必要ないのでしょうか。
レンガとタイルは共に、土などの材料を窯の中で高温で焼いて固めた外壁材です。
色味の違いは原材料の鉄分量および焼成時の酸素量によって変わってきます。
レンガはブロックのような形状で、
タイルは厚みが薄い形状です。
作り方の違いとしては、レンガは積み上げ工法で、タイルは貼り付け工法です。
3匹のこぶたの中に出てくるレンガの家は狼にも負けない頑丈な家です。
実際のレンガの家も耐久性を兼ね備えています。
このような特徴から昔ながらの伝統的な建物に多く取り入れられており、現在もその姿を残している建物も多いです。
(例:東京駅、赤レンガ倉庫等)
耐久性に優れているレンガとタイルですが、
どのような点から塗装をしなくても良いのでしょうか。
それぞれに共通するメリットと、各々のメリットを紹介します。

レンガ、タイルともに華やかさと高級感が感じられます。
お伽話の家に出てくるようなメルヘンチックは雰囲気を出すことができるので女性に大人気です。
土や石などの自然素材を約1300度の高温で焼き固める外壁タイルは、傷に強く丈夫で長持ちです。
非常に硬いため、物でこすったり、風などで巻き上げられた砂や飛来物などが吹き付けられても、滅多にキズがつきません。
またレンガは紫外線や、雨風から来る飛来物の傷に強く、カビが生えにくいため、汚れや色斑が起きにくい建材です。
耐久性が高いので、色褪せがしにくいです。
そして色褪せがもし起こったとしても、その雰囲気が味となりオシャレ度があがるということもあり
劣化もメリットとして見られます。
高温で焼き上げて作られているため、火には強いです。
もしも火事が起こっても燃え広がないです。
また隣家が火事になってしまった!という場合も、貰い火からの引火ということもほとんどありません。
北欧でレンガ造りの家が広まったのも大規模な火事が起源だと言われています。
前述にも述べたように傷や汚れに強く、色褪せがなく、耐久性に優れているためメンテナンスの必要がありません。
レンガの家が多い北欧ではメンテナンスをする家は珍しいそうです。
他の外壁の場合は10年~20年に一度塗り直しが必要となりますが、その心配がないのは大きなメリットです。
レンガは高温で仕上げているため水分を吸収しにくい特性を持っています。
コンクリートの水分吸収率が15%に対して、レンガの水分吸収率はなんと10%以下と大変低いです。
湿気に強いことで家を傷めず建物の寿命も長く保つことができます。
断熱性、蓄熱性が優れている(夏はひんやり、冬は温かい)
レンガの特性として耐熱性と断熱性があるため、家の中を一定の温度に保ってくれます。
外はとても暑い夏でも、一旦家の中へ入ってしまうと涼しく保たれていることもあります。
なので昼間のエアコンの使用頻度は下げることができます。
外壁塗装が必要な時は、
塗膜が剥がれたり、クラック現象(ヒビ割れ)が起こったり、外壁の機能性が落ちてきてしまったりするときです。
また美観的な部分で言うと一般的な外壁は、塗膜が剥がれることにより汚く見えたり、コーキングが剥がれたりと色々な不具合が起こりますが、レンガやタイルにはその心配はありません。
耐久性抜群のレンガやタイルには塗装は必要がないのです。
ただし、こんな優秀なレンガやタイルですが、デメリットもあります。
共有のデメリットとそれぞれのデメリットも紹介します。

レンガは一つずつ積み上げて、タイルは1枚1枚貼り付けることとなるので、職人1人1人の手作業となります。
そのため、サイディングやモルタル等の外壁と比べると時間が必要です。
またそのような手間暇に加え、材料費も加わり費用がかかります。
サイディングに比べるとトータルで約2倍かかります。
初期費用のハードルの高さからレンガやタイルを断念するという方も少なくありません。
日本ではあまりレンガの施工に慣れていない施工会社が多いようです。
施工会社によって仕上がりは異なってくるので業者選びが難しくなります。
夏の夜は暑い(外気が下がっても熱を持ち続けるため)
蓄熱性の特性を持つレンガ。
夏はひんやりを保つことができますが、夜は逆に暑い可能性もあります。
日中溜め込んだ熱を約8~10時間後に放出するためです。
昼間は涼しくて快適だったが夜は外の気温より暑い!という場合もあります。
簡単にリフォームができない
鉄筋を使ってガッチリと組んでいるため、外壁が関わる工事の際は大掛かりになります。
一部補修をしようとしてもモルタルで固められているので部分的な除去は難しいです。
間取りを変えることはもちろん、エアコンの穴1つを作るのも困難です。
また取り壊すとなった場合もサイディングの家に比べ費用が高額になります。
タイルの剥離が起こる可能性がある
経年劣化や施工不良などの原因により、タイルが浮いたり、剥がれたりする可能性があります。
現代の施工技術の向上によって滅多にありませんが注意が必要です。
レンガやタイルは初期費用が高いことと工期が長くなることから敬遠されがちです。
費用に関していうとサイディングに比べて約2倍の費用がかかります。
家を建てる際には色々な費用がかかるので、少しでもその費用を安く抑えたいという気持ちからレンガやタイルを諦める方も少なくはないでしょう。
長期的に考えるとメンテナンス費用がかからないので、決して高い買い物ではないのです。
長く住み続けるということなら優秀なレンガやタイルで外壁を作るというのもいいかと思います。
●レンガは積み上げるだけじゃない!?別のレンガ造りがある?!
普通のレンガ積みの家の他にレンガには種類があります。
スライスレンガ(レンガタイル)
レンガを薄く加工し、土台となるボードにレールを並べてモルタルを目地部に詰めていく方法です。
日本で多く作られている「レンガ造りの家」はこの製法で作られています。
レンガを積み上げていく方法とは異なり、施工時間が短く済むのが特徴です。
レンガとタイルの両方の良さを取り入れているものです。
メリット
・オシャレで高級感がある
・レンガに比べ施工費が安い
・施工にかかる日数が短い
・メンテナンスの必要がない
・施工が難しくない
デメリット
・断熱性、気密性は本物のレンガには劣る
・接着が不十分だと剥がれる可能性がある
レンガ調サイディング
繊維等で補強したセメントボードの表面に凹凸をつけてレンガ風に塗装したものがほとんどです。
※レンガとは違う別物です。
見た目はとてもレンガに似ていますが、サイディングですのでご注意ください。
本物のレンガとは異なる風合いを出すことができ、施工期間も短いのが特徴です。
メリット
・耐火性に強い
・本物のレンガでは出せない色味を出せる
・施工費が安い
・施工にかかる日数が短い
デメリット
・メンテナンスが必要
・定期的に塗り直しが必要
・断熱性、気密性は本物のレンガには劣る
※こちらはレンガ調のサイディングなので、塗装が必要です。
ご注意ください。
塗装をする際はクリア塗装がオススメです。
レンガ調の色をそのまま生かせます。
●まとめ

塗装のいらない「レンガとタイル」の家についてまとめてみました。
外壁塗装は家の機能性と美観を向上させるためにとても大切な作業です。
そのような作業が10年~20年に一度行われるのですが、
レンガやタイルはその必要性がありません。
初期費用は高いですが、長い目で見たときメンテナンス不要、塗り替え不要の外壁材はとても貴重です。
もしこれから建てられる方は検討してみてはいかがでしょうか。

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