結論:瓦リフォームの正解は「劣化診断→最適工法選定(補修/葺き直し/葺き替え)→耐風・耐水ディテール強化」の三位一体。
豊川市は塩害×高湿×強風が重なるため、棟瓦の緊結・防水紙(ルーフィング)・谷板金の“見えない部分”が寿命を左右します。点在補修での先延ばしは再発の温床。下地評価からの工法選定が、長寿命化とコスパ最適化の近道です。
1. 豊川市で瓦屋根が傷みやすい理由
- 海風と塩害:御油町・蔵子町・三蔵子町などは棟金具・銅線・谷板金の腐食が早い
- 高湿・結露:小屋裏換気不足で防水紙の劣化・土台腐朽
- 強風・台風:棟瓦の緊結不良・ケラバ端部からの飛散
- 築20〜35年の山:旧基準の防水紙・緊結工法が寿命
👉 見た目が整っていても、防水紙・棟内部・谷が傷んでいるケースが多いのが特徴。
2. 交換判断のセルフチェック(優先度つき)
| サイン | 典型原因 | 優先度 | 推奨 |
| 天井シミ/雨染み | 防水紙破れ・谷腐食 | 最優先 | 原因診断→葺き直し/葺き替え |
| 棟が波打つ・ズレ | 緊結不足・貫板腐朽 | 高 | 棟取り直し(耐風緊結) |
| 谷周りの錆・穴 | 塩害・滞留 | 高 | SGL谷板金交換+通水是正 |
| 漆喰の崩れ・剥離 | 経年・浸水 | 中 | 棟取り直し(漆喰のみはNG) |
| 瓦の割れ・欠け | 飛来物・踏破 | 中 | 差し替え(多発なら工法変更) |
※2つ以上該当で「部分補修のみ」は再発リスク大。下地まで診断を。
3. 工法の選び方(豊川市版)
| 工法 | 内容 | 向くケース | 耐久/費用感 |
| 部分補修 | 割れ差し替え・局所漆喰 | 局所損傷・下地健全 | △(再発しやすい)/低 |
| 棟取り直し | 棟解体→貫板更新→緊結→新規棟 | 棟のズレ・雨染み軽度 | ○/中 |
| 葺き直し | 既存瓦を再利用し防水紙・桟木更新 | 瓦健全・下地劣化 | ○〜◎/中〜中高 |
| 葺き替え | 瓦撤去→下地補強→新屋根材 | 広範劣化・耐震化 | ◎/中高〜高 |
判断軸:
- 防水紙がNG → 「塗装・漆喰のみ」は不可。葺き直し/葺き替えへ。
- 耐震・耐風も改善したい → **軽量瓦/金属瓦(SGL・石粒)**で総合力UP。
4. おすすめ屋根材(耐久×耐風×塩害バランス)
- 粘土瓦(和瓦・平板):50年級耐久。重厚だが耐震は緊結・補強とセット
- 軽量平板瓦:意匠◎・重量低減で耐震性UP
- SGL金属瓦/立平金属:超軽量・高耐食。通気構造+断熱で熱・結露に強い
- 石粒金属瓦:遮音・耐候・耐風◎。塩害地でも安定
👉 沿岸・風当たり強い立地:SGL・石粒金属が有力候補。和の意匠重視なら軽量平板瓦+耐風緊結。
5. 費用相場と工期(30坪・切妻〜寄棟の目安)
| メニュー | 内容 | 価格(税込) | 工期 |
| 差し替え/部分補修 | 割れ交換・局所漆喰 | 1〜10万円 | 半日〜1日 |
| 棟取り直し(10〜20m) | 樹脂貫板・耐風緊結・漆喰 | 12〜28万円 | 1日 |
| 葺き直し | 既存瓦再利用+防水紙・桟木更新 | 80〜140万円 | 4〜6日 |
| 葺き替え(粘土→軽量瓦) | 撤去・下地補強・新規瓦 | 160〜260万円 | 6〜9日 |
| 葺き替え(金属瓦/立平SGL) | 軽量化・通気断熱 | 180〜300万円 | 5〜7日 |
| 谷板金交換 | SGL谷+通水是正 | 6〜12万円 | 半日〜1日 |
※足場は**+15〜25万円**目安。外壁塗装・樋交換と同時で最適化。
6. 施工手順と品質チェック
- 現地診断:瓦・棟・谷・防水紙、含水率・小屋裏まで確認
- 撤去/解体(必要範囲)
- 下地補修:野地増し張り・高耐久ルーフィング・桟木交換
- 棟部:樹脂貫板+SUSビスで耐風緊結、ブチル+シール二重止水
- 谷・端部:SGL谷・ケラバの増し固定、端面タッチアップ
- 仕上げ:通気棟・換気計画/雨仕舞い確認
- 検査:通水・トルク・写真台帳→保証書発行
重点5点:①棟端②谷入隅③防水紙重ね幅④ケラバ固定ピッチ⑤端部二重防水。
7. 施工事例(豊川市内)
- 御油町|築32年・平板瓦/棟ズレ+天井シミ
工事:棟取り直し(樹脂貫板・耐風緊結)+SGL谷交換
費用/工期:27.4万円/1日|効果:漏水停止、台風時も安定 - 蔵子町|築35年・和瓦/防水紙劣化
工事:葺き直し(高耐久ルーフィング・桟木更新)
費用/工期:118万円/5日|効果:再塗装不要、結露減 - 一宮町|和瓦→軽量金属瓦(SGL立平)へ葺き替え
費用/工期:298万円/7日|効果:屋根重量−60%、耐風・耐震向上、夏熱だまり改善
8. よくある失敗と回避策
| 失敗 | 原因 | 回避策 |
| 漆喰だけ補修で再漏水 | 防水紙劣化を放置 | 葺き直し/葺き替えで下地更新 |
| 谷交換せず再発 | 谷腐食・通水不良 | SGL谷+勾配見直し |
| 強風で棟が再浮き | 木貫板・釘のまま | 樹脂貫板+SUSビス |
| 海側だけ早期錆び | 一般鋼板・端面未処理 | SGL材+端面タッチアップ |
| 夏暑い・冬結露 | 通気換気不足 | 通気棟+小屋裏換気を併設 |
9. ベストシーズンと段取り
- 春(3〜5月)/秋(9〜11月):乾燥安定で品質◎
- 梅雨・台風期:応急→晴れ間で本工事
- 事前に診断→仕様合意→足場共用計画(外壁・樋)でコスト最適化
10. よくある質問(FAQ|10)
Q1. 和瓦は塗装で延命できますか?
A. 不要。和瓦は焼成仕上げで、塗装は基本不要。劣化は下地・防水紙・棟側です。
Q2. 漆喰打ち直しだけで十分?
A. 防水紙がNGなら不十分。葺き直し等で下地を更新してください。
Q3. 葺き直しと葺き替えの違いは?
A. 葺き直し=既存瓦再利用+下地更新。葺き替え=屋根材も新規に交換。
Q4. 軽量化の効果は?
A. −40〜60%の屋根重量で耐震性・耐風性が向上します。
Q5. 金属瓦は雨音が心配…
A. 通気層+断熱材で低減。石粒金属は特に静音性◎。
Q6. 塩害対策は?
A. SGL材指定・SUSビス・端面タッチアップ+年1洗浄が有効。
Q7. どれくらい持つ?
A. 粘土瓦50年級、石粒金属40年級、SGL金属30年級(適正設計・点検前提)。
Q8. 工期中は在宅必要?
A. 屋外中心で不要。必要時のみお声がけ。
Q9. 火災保険は使える?
A. 風災・飛来物なら適用の可能性。写真・見積・発生日の記録が鍵。
Q10. 見積比較のポイントは?
A. 防水紙グレード/緊結仕様(樹脂貫板・SUSビス)/谷SGL/通気計画/保証年数/写真台帳。
11. まとめ
- 豊川市の瓦リフォームは下地(防水紙)・棟・谷を最優先に診断
- 棟取り直し/葺き直し/葺き替えを被害範囲とライフプランで選定
- SGL・石粒金属・軽量平板瓦+耐風緊結で“塩害×強風×高湿”でも長寿命
- 外壁塗装・雨樋交換と同時施工で足場費を圧縮
会社情報
株式会社 参邑(サンユウ)
代表取締役:平野 裕三
所在地:〒442-0007 愛知県豊川市大崎町上金居場53番地
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