外壁塗装をしたくても日数が分からないと踏み切れない…
という方もいらっしゃると思います。
また初めて塗装工事をする場合、どのような工程があるかも知っておきたいですよね。
ペンキを塗るだけが塗装工事ではなく、実に多くの工程が存在しています。
外壁塗装の工程とそれぞれかかる日数を詳しく説明していきます。
目次
- 外壁塗装で必要な日数
- 外壁塗装が止まってしまうのはどのような時
- 外壁塗装の流れ
- まとめ
・ご近所様挨拶
・足場の設置、メッシュシートの取付
・塗装前の洗浄
・下地処理~コーキング・ケレン作業
・コーキング・下地補修の乾燥、塗装前の養生
・下塗り、中塗り、上塗り
・点検と手直し
・足場の解体・片付け
外壁塗装で必要な日数
弊社参邑(サンユウ)の場合、一般的な戸建で外壁塗装に必要な日数は約20日、アパートの場合は約40日要します。
それぞれの日数は順調に工期が進んだ場合の日数です。
※外壁の状態や壁の材質、塗料の塗りやすさによっても変わってきます。
外壁塗装は外で行う作業のため、天候によって作業の出来ない日が出てきます。
では、作業が出来ない日とはどのような天候の時でしょうか。
外壁塗装が止まってしまうのはどのような時
外壁塗装は天候に左右されます。
下記のような時は塗装ができず止まってしまいますのでその分工程が遅れてしまいます。
・気温が5℃以下
・湿気が85%以上
・大雨、風が強いとき
次の項目で説明しますが、塗装は塗る→乾かす→塗る→乾かす…の工程を繰り返します。
そのため乾かすには空気が乾燥していないといけません。
塗装にとって雨や湿気は大敵のため、作業が進まなくなってしまいます。
もしこの日までに!という期日が明確にある場合は、余裕をもって依頼するようにしましょう。
外壁塗装の流れ
塗装は大まかに下記のような流れで作業が進んでいきます。
1つ1つ丁寧に見ていきましょう。
ご近所様へ工事前挨拶(1週間前)
施工開始日の1週間ほど前にご近所様へ挨拶周りを行います。
塗装の作業中は、足場の設置・解体、高圧洗浄の騒音やトラックによる通行制限人がでますので多少の影響はご近所様へ与えます。
そのため、直接ご近所の方への説明を行い、ご理解、ご了承頂いた上で作業に入らせていただきます。
※ご近所の方がご不在の場合は、案内文をポストへ入れさせていただきます。
※ご近所挨拶については塗装会社ごとで対応が異なります。
弊社では足場を組む工事の際には挨拶を行っております。
足場の設置、メッシュシートの取付(1日目)
効率よく安全に塗装を行うために家の周りに足場を組み立てます。
足場の組み立ては長いものですと4mを超える鉄材を運び組み合わせます。
そのため大きな金属音がします。
足場の設置が完了しましたら、メッシュシートの取付です。
メッシュシートは塗装作業中や高圧洗浄中の飛散防止のために取り付けます。
塗装前の洗浄(2日目)
塗装を行う前に壁を綺麗にする必要があります。
表面の汚れや劣化した外壁材などの塗料、カビ、コケを高圧洗浄にて洗い流します。
この作業を丁寧に行うことによって、塗料の密着力・密着性が変わってきますので重要な工程です。
下地処理~コーキング・ケレン作業(3~5日目)
外壁にひび割れや傷・サビ、壁と壁の間のコーキングが割れている、クラック、釘が飛び出している、などの症状がある場合、補修作業を行います。
この作業を丁寧に行うことにより、塗装の仕上りに関わってくる大事な作業です。
コーキング
壁と壁の隙間を埋めるための充填材であるコーキングがひび割れている際に塗り直しを行います。
方法としては打ち増しと打ち替えがあります。
打ち増し
既存のコーキングの上からコーキング材を充填する方法です。
打ち替え
既存のコーキングをすべて取り除き、新しいコーキング材を充填する方法です。
コーキング作業をすることにより、外壁材の劣化や雨漏りを予防します。
また地震の際には、外壁材のずれやひび割れを予防する役割もあります。
ケレン
高圧洗浄で取り除けなかったサビや古い塗料を取り除く作業です。
ケレンには円盤形のサンドペーパーを回転させて研磨するディスクサンダーという電動工具や専用ハンマー、紙やすり、研磨スポンジ、ワイヤーブラシなどサビや古い塗料の程度によって道具を使い分けて作業を行います。
釘浮き補修
塗料を弾いてしまう油分を取り除く作業です。アセントや塗料用のシンナー、中性洗剤などを用いて外壁の表面を磨き上げます。
クラックの補修
パテやモルタル、シーリング材などを使いクラックを塞ぎます。
クラックの程度によっては削ってからシーリング材を打ち込む場合もあります。
セメント補修
セメントが剥がれている、割れている場合に補修作業を行います。
劣化したセメントをハンマーなどで撤去し、その上からセメントを塗ってコテでならします。
コーキング・下地補修の乾燥(6日~10日目)
上記で行ったコーキング等の下地補修をしたらしっかりと乾くのを待ちます。
乾くのを待たずに次の工程へ進んでしまうとその後の塗装作業にも影響しますし、耐久性にも問題が生じてしまいます。
そのため長いと思われるかもですが乾燥の日にちを長くとるようにしています。
塗装前の養生(11日目)
しっかり乾いたことを確認した後、養生作業を行います。
養生は塗料の飛散と付着を防ぐためシートやテープで覆います。
丁寧に塗装の作業を行っていても塗料がとんでしまうため、塗装しない箇所にシートをかぶせて守ります。
使う道具: マスキングテープ、ビニールシート、養生シート、マスカーなど
使う場所:ドア、窓、手すり、植物、置物、室外機、ポストなど
下塗り、中塗り、上塗り(12~18日目)
下地処理が終わったらいよいよ塗装作業です。
会社ごとで異なりますが、弊社では全部で3度塗る作業を行います。塗装して次の塗装に進む前にはしっかりと乾かすことも重要です。
もし屋根の塗装をする場合は、プラス3~4日の日数を要します。
下塗り
下塗りは「中塗りと上塗りで使う塗料」と「外壁材」をしっかり密着させるための塗装です。
下塗り材には様々な種類があり、下地の状態によってシーラーやプライマー、フィラー、バインダー、サビ止めなどから使い分けます。
下地の状態とマッチした下塗り材を使わないと、中塗り・上塗りの際に定着せずに剥がれてしまうなどトラブルが置きますので慎重に作業をしていきます。
例
シーラー…あまり劣化していない外壁
微弾性フィラー…細かいクラックが多い外壁
サビ止め…鉄部のサビが出ている場合の外壁 など
※一概には言えませんが、あくまでほんの一例です。
中塗り
仕上がりの塗りムラを防ぎ、塗膜の厚みを確保するために必要な工程です。
中塗り、上塗りともに同じ塗料を使います。
決められた量を塗り、綺麗に仕上げていきます。
上塗り
最後の塗りの作業です。
これによって壁の耐久性、耐候性、美観が決まります。
点検と手直し(19日目)
塗り残しや塗りムラ、塗料の飛散がないか細かくチェックします。
お客様にも一緒に見てもらい仕上がりの確認をしてもらいます。
足場の解体・片付け(20日目)
全てが完了したら、足場の解体と片付けです。
今まで家全体を覆っていたシートと足場を取り除きます。
これにより家の全体像が見ることができ、家が変わった様子を見ることができます。
ご近所様へ完了挨拶
塗装期間の間、ご協力いただいたご近所の方へ挨拶を行います。
弊社ではスタッフが行いますのでお客様のご同行いただく必要はございませんので安心して下さい。
※ご希望のお客様は一緒に挨拶回りをして頂く形も可能です。
まとめ
外壁塗装の流れは分かりましたか。
スムーズに進むと20日ほどで外壁塗装の工事は終わります。
屋根の塗装も一緒にやる場合は、プラス3日~4日かかります。
天候により作業の進み具合も変わってきますので、余裕を持った日程で依頼するといいでしょう。