屋根や外壁塗装をする!となった後に悩むのは、「色選び」です。
今までのイメージを保ちながら綺麗に塗りなおすのか、
がらりとイメージチェンジを行い心機一転をするのか、
人によって様々です。
今回は色を選ぶ方法を様々な視点からお伝えしたいと思います。
目次
- 「色の効果」を考えて塗装の色を選ぼう
- 自身の家や周りの状況を考えて色を選ぼう
- 人気色から選ぼう
- 汚れが目立ちにくい色を選ぼう
- 変色しやすい色と変色しにくい色
- カラーシミュレーションを見て決めよう
- まとめ
・光源による違い
・膨張色・縮小色
・色の面積効果
・明度対比
・塗らない箇所とのバランスを考えて選ぶ
・近所を歩いて好みの色の家を見て選ぶ
・施工業者に頼んでカラーシミュレーションする
・自身でカラーシミュレーションをする
「色の効果」を考えて塗装の色を選ぼう
色は、光や面積の大きさ、隣り合う色など色々な条件によって見え方が変わります。
同じ色なのに条件が異なると違う色に見える、いわゆる錯覚(錯視)により、見え方が変わります。
この「錯視」をよく知ることで色選びがしやすくなります。
光源による違い
光の明るさによって印象が変わります。
例えばアスファルトでも日陰と日向では色が違って見えます。
そのように同じ色でも見える色が異なることです。
常に陰になる外壁は暗く、常に日向になる外壁は明るくなることを認識していましょう。
膨張色・縮小色
暖色系(赤、オレンジ、黄色)が膨張色
寒色系(青、水色、青緑)が縮小色です。
中間色(緑、紫)はどちらにも属しません。
白は膨張色で黒は縮小色です。
よく「白い服を着ると太って見える」「黒い服はシュッとして見える」などと言いますが、目の錯視によりそのように見えます。
そのため、膨張色を選ぶと家が大きく見え、縮小色を選ぶと家が少し小さく見えます。
色の面積効果
面積の大きさと色合いによってより明るく見えたり、暗く見えたりする効果です。
明るい色や淡彩色(薄い色)はより明るく、暗い色や濃色はより暗く見えます。
そのため、カタログで見る色と実際に外壁に塗った色とでは色が異なる!と思われる方も多いです。
これは面積効果による色の錯視なので選ぶ時に注意してください。
外壁塗装では淡彩色は少し濃いの色を選び、濃色は少し薄めの色を選ぶのがポイントです。
明度対比
隣接する周りの色によって同じ色でも明るく見えたり暗く見たりする現象です。
周りが白いと少し明るく、周りが黒いと少し暗く見えます。
つまり周りの環境や建物によって見え方が変わります。
自身の家の周りには影響を受けやすいものが多いかどうかも色を決める判断基準になります。
自身の家や周りの状況を考えて色を選ぼう
今の家の状況や周りの環境などを考慮して色を選ぶ方法です。
塗らない箇所とのバランスを考えて選ぶ
屋根・外壁以外の色をそのまま生かすとしたら、
塗らない箇所とのバランスが取れるかも大切な色選びのポイントです。
決めた色が窓枠や玄関等と合っているか今一度見てみましょう。
(アルミ製品は白、黒、ブロンズなどの色に家全体で統一されていることが多いです。)
近所を歩いて好みの色の家を見て選ぶ
自身の家の周りを歩いて見る方法です。
色々な色の家があるかと思いますが、その中に好みの色の家があったらそのお家を参考に家を決めてみるのもいいです。
実例があることでイメージがしやすいとともに、施工会社にも伝えやすいです。
また街並みにも合っているかどうかも分かりやすいのでオススメです。
人気色から選ぼう
みんながよく選ぶ色を参考に色を選びたいという方もいるかと思います。
自分の好みだけで選ぶのは不安…という方にもオススメです。
人気色 TOP3
★ ベージュ・アイボリー系
★ グレー系
★ 白系
定番カラーがやはり根強く人気が高いです。
イメージを変えるのではなく同じ色で塗りなおしてほしいという依頼も多いため、定番の色が人気となっています。
人気色 番外編
★ ツートンカラー(2色)
また最近人気が高くなっているのはツートンカラーです。
定番色×定番色であっても2色になっているだけでオシャレ度がぐんと上がります。
1色に絞り切れない!という方も2色なら選びやすくなりますよね。
汚れが目立ちにくい色を選ぼう
美観を整える効果のある外壁塗装。
その美しい状態をいつまでも保っていたいと思うのは自然なことです。
ならば、「選ぶ色」=「汚れが目立ちにくい色」にしてみてはいかがでしょうか。
汚れが目立ちにくい色はグレーとベージュ系です。
汚れの例としては土埃や砂(薄茶、黄土色、黒)やカビやコケ(緑、黒、薄茶)があげられます。
それらの汚れは中間色であり、グレーやベージュも中間色のため、汚れが目立ちにくいのです。
逆に汚れが目立つのは、白や黒です。
施工当初は綺麗に見えるのですが、自動車と同様で汚れは目立ちやすいです。
変色しやすい色と変色しにくい色
外壁の色には、変色(色褪せ)しやすい色と変色しにくい色に分けることができます。
塗料のグレードは同じ塗料であっても、色によって変色のスピードは異なります。
色褪せが起こる原因
色褪せが起こる原因としては下記の2点が挙げられます。
①紫外線による色素の劣化
②化学変化による変質
これらの原因により、色褪せが起こってしまうためどうしても避けては通れません。
変色しやすい色
透明度の高いクリアな色や原色に近い「鮮やかな色」「暖色系の色」は変色しやすいです。
一部のアクセントとして使うのがオススメです。
赤 ◎(特に変色しやすい)
紫 ◎(特に変色しやすい)
緑
黄色
変色しにくい色
白
黒
青
ベージュ
ブラウン
グレー
カラーシミュレーションを見て決めよう
色を決めても実際に自身の家と合うのだろうか…と不安になる人もいるかと思います。
「イメージがしにくい」「どんなふうな雰囲気になるのか見てみたい」という方には、
カラーシミュレーションにて色を決めていただくことをオススメします。
完成のイメージがしやすくとても人気です。
塗装会社に依頼する
塗装会社によっては、カラーシミュレーションを作成してくれる会社もあります。
実際のお客様の家の写真を撮らせていただき、その写真に色をつけることで、イメージがしやすく色の失敗を防ぐことができます。
弊社ではご契約いただき色選びでお悩みの方には無料にてカラーシミュレーションで色選びが可能です。
下記はサンユウが実際にカラーシミュレーションを出させていただいたお家です。
こちらはツートンカラーご希望のお客様だったので、ツートンカラーで出しています。
同じ家なのにそれぞれ家の印象が違って見えます。
このようなカラーシミュレーションを出すことで自分の家と合っているかどうかの判断が出来る他、
家族間の色の意見の食い違いもなくなりますよね。
ネットでカラーシミュレーション行う
またサイトを利用してご自身でカラーシミュレーションをすることも可能です。
エスケー化研株式会社
ライフスタイルや外観の特徴からカラーシミュレーションができます。
また自身の家の写真を送りカラーシミュレーションをすることも可能です。
※注意点※
カラーシミュレーションをする時の注意点としては必ずしも同じ色になるとは限らないということです。
「塗料の色」と「印刷やWEB上の画面の色」は一致しません。
全く一緒ということはありませんが、近い色で出していますので「こういう色にしたい」という方向性を決めるのに利用するといいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
塗り替え作業は10年20年に一度の大きなイベントです。
一度決めた色と何十年とお付き合いしていくためにも色選びは慎重に行ってください。
選ぶときに迷ったら上記を元に決める方法もありますので参考にしてもらえたらと思います。