夕方になると街灯の近くを飛び回っている大量のコウモリを見たことはありますか。
鳥のように自由に飛び回るコウモリ。
実は哺乳類だというからびっくりですよね。
哺乳類で唯一飛ぶことができるのはコウモリです。
夜行性のコウモリは昼間は休んでいて、夕方から夜にかけて頻繁に動き回ります。
一見被害はなさそうなコウモリですが、実際は被害に悩む方が多くいらっしゃいます。
サンユウではコウモリ駆除についても承っていますので、コウモリの生態、そして駆除(追い出し)について詳しく説明していきたいと思います。
目次
- 家に住みつくのはどんなコウモリ
- コウモリの駆除(追い出し)はどうしたら良い?
- コウモリの追い出しに適している時期はいつ?
- コウモリが来なくなるにはどのようにしたら良い?
- まとめ
・コウモリの繁殖力
・どのような場所にコウモリは住みつくのか
・コウモリはどんな被害を与える?
家に住みつくのはどんなコウモリ
コウモリは980種類程発見されています。
その中でも家に住みつくコウモリのほとんどは
アブラコウモリ、別名イエコウモリです。
通常コウモリは山の中や洞窟に多く生息しますが、
このアブラコウモリに限っては市街地を中心として平野部に広く生息します。
逆に人気のない山間部で生息しているのはまれだという不思議なコウモリです。
アブラコウモリ(イエコウモリ)
●コウモリの繁殖力
コウモリはどのようにして繁殖していくのでしょうか。
下記を見てください。
秋に交尾をしたコウモリはメスの生殖器に精子を温存したまま冬に冬眠をします。
春になり受精を行い妊娠をします。
そして梅雨時期になると平均2~4匹ほどの赤ちゃんを産み、夏の間は子育てをします。
飛ぶこともできなかった赤ちゃんコウモリは1か月ほどで離乳、親離れをして巣立っていきます。
その親離れをしたコウモリはメスの場合満一歳で妊娠・出産が可能になるので繁殖力は強いといえます。
また家族単位で行動することも多いので、1匹発見して巣を特定してみたら数十匹のコウモリが実は暮らしていた!ということもよくあります。
●どのような場所にコウモリは住みつくのか
コウモリは体長5cm程ですが、
親指(直径1cm)ほどの隙間があればどこでも侵入できてしまいます。
コウモリが好む場所
☑ 古い家
☑ 隙間がある家
☑ 屋根裏や天井裏に侵入することが容易な家
☑ 人目につかず、温かい場所
☑ 食料となる虫がいる場所
☑ 雨風を凌ぐことができる場所
小さな穴しかなくてもそこがコウモリにとって最適な場所の場合は棲みついてしまいます。
見えないけどカサカサ、もしくはキューキューと鳴き声がするというときには、もう小さな隙間から侵入している状態かもしれません。
●コウモリはどんな被害を与える?
コウモリが家に住みついた場合、考えられる被害はどのようなものでしょうか。
コウモリによる被害例
・騒音
・悪臭
・家の内外に糞をされる、出入口に糞があふれる
・糞の中のカビが空気中に飛散して感染症を引き起こす
コウモリは体の小ささとは違い、大食漢です。
そしてその食べたものを糞として出すため、家の周りに落ちていることが多いです。
その糞によって被害が多く、場合によっては人体被害を引き起こす要因にもなりかねません。
コウモリの糞から媒介されるダニ
コウモリの糞尿からは以下の3種のダニが媒介されます。
・コウモリマルヒメダニ
・コウウモリマダニ
・コウモリトコジラミ
糞尿がある巣付近から、このようなダニが(夜間)室内に侵入し、首や手足など肌の露出が特に多い部分が刺され、吸血されます。
さらに、これらのダニに吸血された直後ではなく、数日経ってから腫れや、かゆみなどの症状が発生します。
感染症による病気
☑ハンタウィルス感染症(腎症候性出血熱、ハンタウィルス肺症候群)
腎症候性出血熱…急な発熱、頭痛、嘔吐などの症状あり。
目の充血、発赤などが見られ、重症となると死に至る可能性もある。
ハンタウィルス肺症候群…急な発熱、筋肉痛、呼吸困難になることがある。
死亡例もあり。
☑アルボウィルス感染症…出血熱や脳炎などの症状が表れる。
☑ヒトプラズマ症…症状がないもしくは軽症で住むことが多いが、
まれに高熱、せき、呼吸困難になることもある。
このような感染症のリスクが考えられるので、安易に素手でコウモリや糞に触るのは避けましょう。
またコウモリがいたからといって勝手に殺処分することができません。
では、どうしたら良いでしょうか。
コウモリの駆除(追い出し)はどうしたら良い?
コウモリは虫を食べてくれる益獣(人畜の生活や農林業上で有益とされるけもの)です。
そのため、鳥獣保護法にて保護されており許可なく殺処分することは禁止されています。
では、どのように退治したら良いのか。
コウモリは「追い出す」が正しい方法です。
コウモリが嫌いなものとして以下のものがあげられます。
・ハッカ
・ナフタレン
上記のような成分を含んだスプレーやくん煙剤、固形忌避剤を巣の中や出入口にまくことによりコウモリが嫌がり巣から離れていきます。
このような方法でしたらコウモリを傷つけることがなく追い出せるのも良い点です。
コウモリを追い出すためのグッズはドラッグストアやホームセンター、ネットで購入が可能です。
コウモリの追い出しに適している時期はいつ?
コウモリの追い出しに適しているのはズバリ春と秋です。
コウモリの繁殖力の項目で説明したように、冬はコウモリが冬眠に入り、夏は子育て中です。
確実に追い出すということならば活動的な春と秋に作業するのがいいです。
しかし、春と秋になるまで待てない!ということでしたら、コウモリ退治(追い出し)作業を行える業者に頼むのがいいでしょう
また追い出し後に大切なのはそのあとです。
追い出して安心してしまう方もいるかもしれませんが、しっかりと清掃作業も行いましょう。
先に述べたようにコウモリの糞の中には人体への被害になり得るダニが含まれています。
巣立った場所を綺麗にし、清潔を保つことでダニの繁殖が防げます。
これらの作業でやっと終わりか、と思われた方、
いえまだおわっていません。
コウモリは追い出しと清掃だけで解決というわけではありません。
追い出すことができたとしても、また入ることが出来ると分かると再び戻ってきてしまいます。
ではどのようにしたら、もうコウモリが来なくなるのでしょうか。
コウモリが来なくなるにはどのようにしたら良い?
コウモリが確実に来なくなるためには出入口を封鎖することです。
☑追い出しの際にコウモリが出ていく場所を見る
☑コウモリが頻繁に見られる場所を見る
☑コウモリの糞が固まって落ちている場所を見る
これらの行為を見てコウモリがどこから寝床に帰るのかを見極めてください。
コウモリが頻繁に出入りしている箇所を完全に封鎖することで追い出しは完了します。
弊社では換気口に関してこのように出入口の封鎖をし、コウモリの再侵入を防ぎます。
コウモリは快適な場所があると知ると、何度も同じ場所に巣を作ってしまいます。
このように完全に入れないようにすることでコウモリはこの巣に戻ってくることはできません。
追い出しと出入口の封鎖はセットでやるようにしましょう。
まとめ
コウモリの生態や駆除(追い出し)の仕方について詳しく説明してきました。
各ご家庭で薬剤を購入し、追い出すことができるコウモリ。
しかし、何度追い出し作業を行っても帰ってきてしまう、住みついてしまうということもあります。
また時期によっては追い出し作業が困難な場合もございますので、
コウモリ駆除(追い出し)の経験が多い駆除業者にお任せいただければと思います。