- 契約書を交わす
- 色決め
- 打ち合わせ
- 近隣挨拶
- 写真管理と報告書があるかの確認
- 保証が何年あるかの確認
- 何かあった時のアフターフォローはきちんと出来ているか
1.契約書を交わす
契約書はどうして交わさないといけないかと言いますと、
- 契約後に追加工事がないようにするため
- 工事保険を使うとき、契約書が必要になるため
- お客様のためのクーリングオフ制度を守るため
契約書に書いている内容というのは、工事期間や金額・保証内などです。
この内容に含まれる工事は、契約書を交わすことによって守れます。
2.色決め
塗装のカタログの小さな色見本で色を決めると失敗します。
実際に壁全体で見ると明るく見えます。
また、艶のある・なしでも色の印象が違ってきます。
なので最低でもA4版の見本板で取り寄せてもらうこと。
これはメーカーがタダで作ってくれるところもありますので、業者さんに聞いてみてください。
また色は、蛍光灯で見る色と、外の太陽で見る色とでは違って見えます。
お勧めなのは、イメージしやすいように見本板を見ながら決めていくというやり方で、
自分のお気に入りの色を10枚ほど決めて、外の太陽の下で並べて、消去法で選別する方法です。
3色くらいに絞れたら、業者さんと打ち合わせをしてから1つに絞ってください、
3.打ち合わせ
工事内容の確認です。
足場を組む前に、
- お家の周りの片づけ
- 工事期間中はクーラーや換気扇は使うのかどうか
- 夜だけ窓の養生ビニールシートだけ取っておいてもらえるか
- トイレやお風呂などは換気したいからどうするか
- 工事内容のこの塗料使って、ひび割れはこういう補修をしてほしい
など、確認のために打ち合わせは事前にきちんとしておかないといけません。
4.近隣挨拶
外壁塗装は、ご近所様にすごく迷惑がかかります。
例えば、足場の組み立ての際、
- ガチャガチャと音がうるさい
- 塗料の匂いが臭い
- 車の駐車で邪魔
など、いろいろあります。
最低でも、近隣へのご挨拶は最低2回は周るとよいでしょう。
施工前と最後です。ただお客様がしないといけない「隣接しているお家」は事前にお客様自身がご挨拶された方がよいです。それも業者さんが周る前までにしておくのが理想です。
あとは、どこまで回ったとかの確認も業者さんとしてもらいたいです。
留守のところなどは、チラシを入れるなどの配慮が必要です。
知らせておくことは絶対に必要です。
知らせなかったときのトラブルなど、近隣なので言うに言えない所もあるので特に気を付けましょう。
5.写真管理と報告書
裏付けにつながってきますが、工事が終わった後にきちんとしてもらったか、撮った写真で確認しましょう。例えば、冊子にまとめなくても写真データで受け取るのも良いですし、これだけの材料を使ったなどの説明を業者さんから聞いてください。
私たちなら、だいたい一軒の家で200枚ほど撮り、写真を項目ごとにまとめてお客様へお渡しします。写真があるということは、基本的にきちんと工事していることの裏付けになります。
業者側は工事に対しての自信にもなりますし、お客様側は本当にこの業者に頼んで良かったと思えます。
職人さんの管理が出来ていないと、こんな写真管理はできません。
値段の安い業者さんは、こういったところで手を抜きます。
だから、ビフォーアフター写真だけの場合は要注意です。
6.保証書
外壁塗装・屋根塗装の一般的な保証期間は最長で10年の会社が多いです。
そんな会社でも保証ができない外壁があります。
- 直貼りタイル
- 直貼りサイディング
- アルミ
など、塗装メーカーが塗っては駄目と言っている外壁への塗装は保証されません。
また、短すぎる保証の塗料があるのでご注意ください。
以前、訪問販売業者で実際にあった話です。
保証という言葉を使わずに「この塗料は30年もちます!」と説明されました。
そして、この塗料の保証期間は5年だった。
こんな詐欺のような言い方をする業者もあるのでご注意ください。
あと「保証」には
- 品質に対しての保証(一部のメーカーさんがやっている)
- 施工に対しての保証(施工会社がする保証です)
があります。
塗装で品質保証書をつけてくれるメーカーさんも一部ありますが、戸建て住宅では品質保証はつけないのは一般的です。
施工会社の保証は、施工に対しての保証があり、塗装が剥がれるかどうかの保証になります。
あと、ひび割れの保証はしてくれませんので、ご注意ください。
理由は、ひび割れの原因が構造材や地震の可能性もあるからです。
ご注意ください。
7.何かあった時のアフターフォロー
塗装工事が終わった後、その家に住んでいる方は屋根や外壁を見ていません。
でも、施工した私たち業者は、施工した責任として、工事後に問題ないか確認する義務があります。
もし、保証期間が過ぎていたら、アフター点検で問題があっても業者は保証してくれません。
私たちの場合では、10年保証の場合1・3・5・7・10年の間隔で見に行きます。
もし、アフター点検で何かがあれば塗り直します
つまり、保証期間があるだけでは駄目だということです。
このように、何かあった時に来てくれるような業者かどうかを見極めると良いでしょう。
しかし、残念なことに、塗装業界だけでなく住宅業界全体に言えることですが、ホームページでアフター点検しますと書いてあってもやっていない会社はたくさんあります。
そういう意味で、結局は信頼できる会社かどうかの見極めになるかと思います。