タマホームは「適正価格で高品質な住宅」を掲げ、多くのご家庭から支持を集めているハウスメーカーです。特に自由設計の注文住宅やコストパフォーマンスの高さに魅力を感じ、選ばれる方も少なくありません。
しかし、実際に住み始めて10年、15年と経過してくると、外壁に関する不具合やメンテナンスの必要性が浮かび上がってきます。
今回は、タマホームの住宅で見られる外壁の特徴とトラブル事例、そして地域のリフォーム会社ならではの対応策について詳しく解説します。特に築10年以上の住宅にお住まいの方や、保証期間が切れた後の対応に悩んでいる方にとって役立つ内容です。
目次
① シーリング(コーキング)の割れ・剥離
② 外壁サイディングの反り・浮き
③ チョーキング(白い粉の発生)
④ 外壁のひび割れ(クラック)
⑤ 雨漏り
1. タマホームの外壁仕様の特徴と注意点
タマホームは「ローコストで性能の高い住宅」をキャッチフレーズに、多くの方に手の届きやすい価格で戸建て住宅を提供してきました。そのため、外壁仕様も標準仕様の段階である程度のデザイン性や断熱性を確保しつつ、コスト面とのバランスを重視した設計がなされています。主に採用されているのは以下のような外壁仕様です。
窯業系サイディングが中心
タマホームの外壁は、標準仕様として「窯業系サイディング」が採用されているケースが多いです。窯業系サイディングはセメント質と繊維質を主成分としたボード状の外壁材で、コストパフォーマンスに優れ、デザインのバリエーションも豊富です。しかし以下の注意点があります。
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目地シーリングが多い構造
外壁パネル同士のつなぎ目にはシーリング材が必要で、これが劣化すると雨水の侵入リスクが高まります。シーリングの寿命は10年前後とされているため、築10年を超えると補修が必須になります。 -
耐久性は塗装メンテナンス次第
サイディング自体は20〜30年持つとされますが、塗膜が劣化すると防水機能が落ち、割れや反りが発生する原因となります。したがって、定期的な再塗装が不可欠です。
デザイン性は高いが厚みは標準クラス
タマホームではレンガ調や石目調のデザイン性の高いサイディングが選べる一方で、外壁材の厚みは14〜16mmクラスが多く、近年の高耐久仕様(18mm〜21mm厚)に比べるとやや薄い仕様の場合があります。厚みが薄いと熱や湿気の影響を受けやすく、反りや浮きが出やすい傾向があります。
通気構法を採用
近年の住宅同様、タマホームでも外壁と下地の間に通気層を設ける「通気構法」を採用しています。これにより内部結露のリスクは軽減されますが、実際には施工精度によって効果に差が出るため、工事の品質管理が重要です。
まとめると、タマホームの外壁は“標準仕様としては十分だが、長期的に維持するためには定期的な塗装やシーリング補修が必須”という点が最大の注意点と言えます。
2. よくある外壁トラブルとリフォーム会社での対応事例
タマホームの住宅は「コストを抑えて建てられる」という大きな魅力がありますが、その分、築年数が10〜15年を過ぎると外壁まわりに以下のようなトラブルが顕著に見られるケースが増えます。
① シーリング(コーキング)の割れ・剥離
【原因】紫外線・雨風・寒暖差の影響により、施工から7〜10年程度で硬化やひび割れが発生します。
【リスク】シーリングが切れると、外壁材の隙間から雨水が侵入し、下地の木材を腐らせたり内部結露を引き起こす恐れがあります。
【リフォーム会社の対応】
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古いシーリング材を完全に撤去して新しい材料に打ち替える
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耐久性の高い「オートンイクシード」など20年以上の耐用年数を持つ材料を推奨
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色合わせで美観性も確保
② 外壁サイディングの反り・浮き
【原因】外壁材が薄めのため、熱膨張や湿気の影響を受けやすく、下地の木材の収縮も加わって反りや浮きが出ることがあります。
【リスク】反り部分からの雨水侵入や、ビスの抜け落ちにつながる恐れがあります。
【リフォーム会社の対応】
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浮いている部分のビス留め補強
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状態が悪ければ張り替え、または既存外壁の上からカバー工法(重ね張り)を実施
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耐久性を高めるためにガルバリウム鋼板などの金属サイディングでのリフォーム提案も可能
③ チョーキング(白い粉の発生)
【原因】塗膜の樹脂が紫外線で劣化し、顔料が表面に粉状に浮き出る現象です。築8〜12年で発生することが多いです。
【リスク】防水機能が失われ、外壁内部に水分が染み込みやすくなる。外観も古びた印象に。
【リフォーム会社の対応】
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高圧洗浄で表面の粉を落とし、下地補修後に塗装を3層仕上げで実施
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高耐久の無機塗料やフッ素塗料を選ぶことで、次のメンテナンスサイクルを15〜20年へ延長可能
④ 外壁のひび割れ(クラック)
【原因】基礎や下地の動き、施工時の精度不足が原因。特に窓まわりや外壁の角に集中しやすい。
【リスク】細かなひびからも雨水が侵入し、内部劣化を進行させる。
【リフォーム会社の対応】
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Uカットシール工法などでひびを補修
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必要に応じて下地材の交換や補強を行う
⑤ 雨漏り
【原因】外壁と屋根の取り合い部分、サッシまわり、シーリング劣化など複合的要因が多い。
【リスク】構造体への浸水によるカビ、シロアリ、断熱材の劣化。
【リフォーム会社の対応】
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赤外線カメラや散水試験による雨漏り調査
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部分補修から外壁全体の防水強化まで段階的に提案
3. ハウスメーカーと地域リフォーム会社の違いと使い分け
外壁のメンテナンスやリフォームを検討する際、多くの方が最初に悩むのは「建てたハウスメーカーに依頼するべきか」「地元のリフォーム会社に依頼するべきか」という選択です。どちらにもメリットとデメリットがあり、それを理解したうえで上手に使い分けることが大切です。
ハウスメーカーに依頼する場合の特徴
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自社仕様に精通している安心感
その住宅を建てた会社ですので、使用された外壁材や構造に関する情報を正確に把握しています。独自の工法や特殊な仕様があっても、スムーズに対応できる点は大きな強みです。 -
保証制度やアフターサービスが充実
築後10年、20年といった節目での定期点検や、保証延長制度を利用できる場合があります。ハウスメーカーならではの長期保証は、住まいの資産価値を守る上で安心材料になります。 -
ブランド力と信頼感
大手ハウスメーカーという安心感や、施工不良が起きにくいというイメージがあるため、「トラブルを避けたいから大手に任せたい」という方に選ばれやすいです。
ただし、次のような注意点もあります。
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費用が割高になるケースが多い(下請け業者に依頼する構造のため、中間マージンが発生)
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工事の柔軟性が低く、部分補修ではなく“全面リフォーム”をすすめられる場合がある
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見積りや工事までのスケジュールが長期化しやすい
地域リフォーム会社に依頼する場合の特徴
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費用が比較的リーズナブル
地元のリフォーム会社は自社職人が施工するケースが多く、中間マージンが発生しないためコストを抑えられる傾向があります。同じ工事内容でも、ハウスメーカーと比べて数十万円以上差が出ることも珍しくありません。 -
地域の気候や施工実績に強い
豊川市・豊橋市・蒲郡市といったエリア特有の気候条件(海風・湿気・夏の猛暑・冬の冷え込み)を熟知しているため、その土地に合った最適な塗料や工法を提案できます。例えば、沿岸部では塩害に強い塗料、山間部では凍害や結露に強い仕様など。 -
対応が早く柔軟
地域密着型なので、調査や見積りのスピードが速く、急なトラブル(雨漏りなど)にも臨機応変に対応できます。また、小規模な補修や部分的な施工にも柔軟に応じてくれるのが強みです。
一方で、次のような点に注意が必要です。
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施工会社によって技術や品質にバラつきがある
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保証制度は会社ごとに異なり、ハウスメーカーほどの長期保証がない場合もある
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外壁材や構造に関してハウスメーカー独自仕様の知識が不足している場合がある
上手な使い分けのポイント
では実際に、どうやって選べばよいのでしょうか?
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保証を優先したい場合 → ハウスメーカー
まだ保証期間内である場合や、資産価値を重視したい場合は、ハウスメーカーでのメンテナンスを選ぶのが安心です。 -
コストと柔軟性を重視したい場合 → 地域リフォーム会社
保証が切れている場合や、できるだけ費用を抑えたい場合、また「ここだけ直したい」といった部分補修を希望する場合は、地域リフォーム会社の方が適しています。 -
相見積もりを取って比較するのがベスト
1社だけで決めるのではなく、ハウスメーカーと地域リフォーム会社の両方から見積りを取り、内容・金額・提案内容を比較することが後悔しないための鉄則です。
株式会社参邑ならではの対応
弊社・株式会社参邑(サンユウ)は、地域密着型のリフォーム会社として、豊川本店・蒲郡店・豊橋店を拠点に東三河エリア全域をサポートしています。
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ハウスメーカー住宅(ダイワハウス・セキスイハイム・タマホームなど)での施工実績が豊富
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赤外線カメラや打診棒を用いた精密調査で、原因を正確に特定
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自社職人による責任施工で、適正価格・高品質を両立
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地元特有の気候に合わせた塗料や工法を提案
「ハウスメーカーに任せるべきか迷っている」「できるだけコストを抑えたいが品質も妥協したくない」というお客様に対しても、参邑なら中立的な立場で最適なプランを比較・提案することが可能です。
4. 外壁補修専門のサンユウならではの強み
私たち株式会社参邑(サンユウ)は、愛知県東三河エリア(豊川市・豊橋市・蒲郡市・新城市・田原市)に密着した外壁補修・塗装・雨漏り修理の専門会社です。
タマホームをはじめ、大手ハウスメーカー住宅の施工実績も多数あります。
サンユウの強み
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専門診断力
赤外線カメラや打診棒、散水試験を駆使し、目視だけでは分からない劣化を発見。 -
柔軟な提案
「必要な箇所だけ直す」修繕プランを提案。費用対効果の高い工事を実現。 -
確かな施工品質
一級塗装技能士を含む経験豊富な職人が対応。メーカー水準を超える仕上がりを追求。 -
充実のアフターフォロー
工事後1年・3年・5年・10年の無料点検付き。長く安心を提供。
5. まとめ|タマホームの外壁メンテナンスは早めの対策が肝心
タマホームの住宅は、適正価格で高品質を実現した人気の住まいですが、外壁に関しては「メンテナンスフリー」ではありません。
築10年を過ぎると、サイディングやシーリング、塗膜の劣化が進行しやすく、放置すると雨漏りや下地腐食につながります。
「まだ大丈夫」と思っていても、劣化は確実に進行しています。気づいた時点が最も効果的な補修タイミングです。
地域密着のサンユウなら、ハウスメーカーに頼みにくい小さな補修や点検も気軽にご相談いただけます。外壁の健康診断を兼ねて、一度プロに見てもらうことをおすすめします。
あなたの大切な住まいを長持ちさせるために、ぜひお気軽にご相談ください。